2012年4月23日月曜日

ペースメーカー(心臓カテーテル・完全房室ブロック)


ペースメーカーの手術も無事に成功し、 私の心臓は70前後という正常な脈を刻みだした。
入院してからずっと体につけっぱなしの うっとうしい心電図の装置も異常を知らせることはない。
高血圧の薬もよく効いて、血圧も落ち着いている。
なぜペースメーカーに頼るほど心臓がイカれてしまったのか
心臓に、どんな恐ろしい病気が潜んでいるのか。
それを調べるために、いよいよ心臓カテーテルの検査を する日がやってきた。朝食抜き(つらい…)

「明日手術です!」と言われ、逃げることもできなかった ペースメーカー植え込み手術に比べて
カテーテルに関しては逃げようと思えば逃げられた。 怖がる暇も十分あった。
怖い怖い怖い。  死ぬかも死ぬかも死ぬかも。  逃げたい逃げたい逃げたい。 
そんな気持ちでカテーテル検査室に入る。
足か、手首か、肘に穴を開けて、そこから動脈の中に管を通し
心臓の中まで管が入ったら、血管造影剤を流し込み レントゲンを撮る。1時間ぐらいかかります。

2012年4月22日日曜日

うつ病性障害: 気分障害: メルクマニュアル18版 日本語版


うつ病性障害は,機能が妨げられるほど重症の,または持続的な悲しみと,ときに活動への関心や喜びが低下することにより特徴づけられる。正確な原因は不明だが,おそらくは遺伝,神経伝達物質濃度の変化,神経内分泌機能の変化,および心理社会的要因が関与すると思われる。 診断は病歴に基づいて行う。治療は通常,薬物療法,精神療法,またはその両方と,場合によっては電気痙攣療法からなる。

うつ病という用語はしばしば数種類のうつ病性障害のいずれかを指すのに用いられる。精神疾患の診断・統計マニュアル第4版(DSM-IV)では,特異的症状により3群に分類されている:すなわち,大うつ病性障害(しばしば大うつ病と呼ばれる),気分変調,および特定不能のうつ病性障害である。これ以外に,病因によって2種類が分類されている:すなわち,一般身体疾患によるうつ病性障害と物質誘発性うつ病性障害である。

うつ病性障害はどの年齢でも起こるが,典型的には10代半ば,20代,30代に発症する。プライマリケアの現場では,30%もの患者が抑うつ症状を訴えるが,大うつ病を有するのは10%未満である。

抑うつという用語はしばしば,失望や喪失からもたらされる低調な,落胆した気分を表すのに用いられる。しかしながら,そうした気分をより適切に示す用語は意気消沈である。抑うつとは異なり,意気消沈の否定的感情は環境や事象が改善すると解消する;低調な気分は通常,何週間あるいは何カ月間というよりはむしろ何日間か持続し,自殺念慮や長期に及ぶ機能喪失の可能性はほとんどない。

病因

正確な原因は不明である。遺伝が果たす役割は明らかではないが,うつ病患者の第1度近親者にはうつ病が一般的にみられ,一卵性双生児間の一致率は高い。遺伝性のセロトニントランスポーター遺伝子多型の脳内における活性化は,ストレスにより惹起されると考えられる。小児虐待の病歴やその他重要な生活上のストレスがあり,このトランスポーターを発現する短い対立遺伝子をもつ人は,長い対立遺伝子をもつ人に比べてうつ病を発症する可能性が約2倍高い。

他の理論では,コリン作動性,カテコールアミン作動性(ノルアドレナリン作動性またはドパミン作動性),およびセロトニン作動性(5-ヒドロキシトリプタミン)神経伝達の異常制御など,神経伝達物質濃度の変化に焦点が当てられている。神経内分泌の脱制御が要因となっている可能性もあり,特に3つの軸が重要視されている:すなわち,視床下部-下垂体-副腎,視床下部-下垂体-甲状腺,および成長ホルモンである。

心理社会的要因も関与していると思われる。大うつ病のエピソードには,重大な生活上のストレス,特に離別および喪失が先行することが多い;しかしながら,気分障害の素因をもつ人々を除き,通常そのような事象により持続的で重度のうつ病が生じることはない。

大うつ病のエピソードを一度経験した人は,その後もエピソードを発現するリスクが高い。内向的で不安傾向をもつ人はうつ病性障害を発症しやすいと思われる。こうした人々は,生活上の圧力に適応する社会的技能がしばしば欠けている。うつ病は,他の精神疾患を有する人にも発症することがある。

リスクは女性の方が高いが,その理由を説明する理論はない。考えられる要因として,女性は日常のストレスにより多く曝されている,またはストレスに対してより強い反応を示す,モノアミン酸化酵素(気分に重要な働きをすると考えられる神経伝達物質の分解酵素)の濃度が高い,および月経および閉経に伴う内分泌の変化などが挙げられる。分娩後うつ病(産後の管理: 病院における管理を参照 )では,症状は出産後4週間以内に発現する;内分泌の変化が関係するとされてきたが,具体的な原因は不明である。また,女性の方が甲状腺機能の調節異常が多くみられる。

季節性感情障害では,症状は季節性のパターンをとり,秋または冬に発現するのが典型である;この障害は長く厳しい冬の気候の中で起こる傾向がある。抑うつ症状またはうつ病性障害は,甲状腺および副腎障害,良性および悪性の脳腫瘍,卒中,AIDS,パーキンソン病,多発性硬化症といった種々の身体疾患とともに起こることがある( 気分障害: 抑うつ症状および躁症状のいくつかの原因表 1: を参照)。 コルチコステロイド,一部のβ遮断薬,抗精神病薬(特に高齢者),レセルピンなど,ある種の薬物もうつ病性障害を引き起こす可能性がある。気晴らしに用いられるある種の薬物(例,アルコール,アンフェタミン)の乱用によりうつ病が生じたり,うつ病に伴って乱用が起こることがある。薬物の毒性作用または中断が,一時的な抑うつ症状を引き起こすこともある。

表 1

抑うつ症状および躁症状のいくつかの原因

障害の種類

抑うつ

躁

結合組織

全身性エリテマトーデス(SLE)

リウマチ熱

全身性エリテマトーデス(SLE)

内分泌

アジソン病

クッシング病

糖尿病

副甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症および低下症

下垂体機能低下症

甲状腺機能亢進症

感染性

AIDS

進行麻痺(実質性神経梅毒)

インフルエンザ

伝染性単核球症

結核

ウイルス性肝炎

ウイルス性肺炎

AIDS

進行麻痺

インフルエンザ

セントルイス脳炎

腫瘍性

膵頭癌

播種性癌腫症

2012年4月20日金曜日

にきび酒を制御するための効果的な方法


にきびと酒が2つの異なる肌の条件として考慮されるものの、酒はにきびと同様の外観を持っています。 したがって、この肌の状態は、一般にきび酒または丘疹膿疱性の酒として知られています。 酒を識別するための最良の方法は、頬、鼻、額などの中央の顔にまたがって赤みです。 時々、これは首、胸、耳、頭皮に向かって広がることができます。 そのうちのいくつかは膿を含むことになりますし、それがより長い期間にわたってフラッシュに対して行う週の血管の拡大によって引き起こされているのに対し、この赤みはまた赤いバンプを含めることができます。 にきび酒は、遺伝的とみなされ、多くの深刻な男性に影響します。 しかし、女性は男性よりも影響される傾向にある。

2012年4月14日土曜日

癌について医師に相談アスクドクターズ | ずっと白血球、炎症反応が高いです。


色々な先生方よろしくお願いいたします。

もう半年近く前から色々な体調不良が続き血液検査で白血球と炎症反応(CRPが2)が高いままです。

主治医にはこれだけ長いと感染、細菌ではないと言われ、慢性白血病、膠原病など自己免疫疾患、胃と腸の内視鏡検査をしましたが全て否定されました。

なぜ白血球など高いままなのでしょうか?

色々な症状があるため絞りきれないみたいで様子見が続いています。

今の症状は風邪をひきやすくなったみたいで鼻が辛く頭痛がしてフラフラしています。
そして凄く疲れやすいです。
悪性リンパ腫とか何か悪い腫瘍がある場合でも白血球、炎症反応があると知ったので不安です。

肥満体型なためリンパにしこりがあるか良くわからないのですが、肥満でもしこりがあれば分かりますか?
私がした検査の他に白血球、炎症反応がずっと高いままの病気はどのようなものがありますか?

毎日不安でしかたありません。

アドバイスや色々教えていただける先生方よろしくお願いいたします。
(20代/女性)

先ほどの補足ですが最近少し飲食しただけでお腹の膨満感があり3ケ月前にCTを撮った時に脾臓が人より大きいと言われました。

やはり私は悪性リンパ腫なのでしょうか…

死ぬのでしょうか…

回答者  SecondLife 一般内科
回答日時  2011/09/24 15:49

主治医は何科の先生ですか。膠原病科は受診されましたか。
主にかかっているのは消化器内科です。

消化器内科と整形で膠原病の検査をし陰性でした。

しこりみたいのはないように思いますが脾臓が大きいと言われたのと1ケ月前辺りから脾臓が腫れて痛みがある感じがします。

脾臓に圧迫感があるんです…
それと同時によく首に痛みがあります。
脾臓が腫れる原因と腫れたら臓器が圧迫され膨満感があると聞いたので悪性リンパ腫の可能性が高いように思ってしまいます。

可能性は高いでしょうか?

回答者  SecondLife 一般内科
回答日時  2011/09/24 17:38

2012年4月13日金曜日

食中毒について調べる | 調べ方案内 | 国立国会図書館



■ 食中毒の定義

食中毒は医学的に独立した疾病ではないため、明確な定義づけは難しいとされます。食品衛生法第58条においては、「食品、添加物、器具若しくは容器包装に起因して中毒した患者若しくはその疑いのある者」を食中毒患者と定義しており、このような症状の患者を診断した場合、医師は食品衛生法施行規則に基づいて必要事項の届出を提出するよう定められています。

食中毒の分類は、特に統一されたものはありませんが、おおむね、原因物質別に微生物性(細菌性、ウイルス性)食中毒、化学性食中毒、自然毒食中毒の3種類に分類されることが多いようです。それぞれの中毒の概要は次のとおりです(『原色食品衛生図鑑』(細貝祐太郎編者代表 新訂 第2版 建帛社 2008 【SC186-J22】)。

※以下【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)については、アイコンをクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンをクリックして、ご確認ください。

・細菌性中毒
生きた病原細菌またはその産生した毒素に汚染された食品(飲食物)の喫食によって起こる急性の健康障害(主に急性胃腸炎)をいい、感染型と毒素型に大別される。一般に晩春から初秋にかけての発生頻度が高い。

・自然毒中毒
フグなどによる動物性自然毒とキノコなどによる植物性自然毒に分かれる。細菌性中毒と比較すると、発生件数、患者数ともに少ないが、死者数の割合は比較的多く59.5%を占める。

・化学性食中毒
有害化学物質を摂食して起こる食中毒のこと。発生頻度は少なく、全食中毒の中で占める割合は1%未満である。

■ 食中毒の発生状況について調べる

●『食中毒統計』(厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課編 厚生労働省医薬食品局食品安全部 年刊 【Z41-735】)
明治11年から行われている食中毒に関する統計で毎年刊行されています。原因物質・食品・施設ごとに分類された発症者・患者数が記載されており、月次の数値も掲載されています。昭和27年以降の発生件数や死亡者数の推移を表すグラフもあります。

●食中毒に関する情報(厚生労働省医薬食品局食品安全部)
平成8〜18年以降の食中毒発生状況や、今年の食中毒発生事例の速報などが閲覧可能です。そのほか、食中毒予防対策関連情報や腸管出血性大腸菌O157対策関連情報などもあります。

2012年4月11日水曜日

葦の髄から循環器の世界をのぞく Doctors Blog 医師が発信するブログサイト


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女性のHDL-C低値で心房細動発症リスクが有意に増大
東北大学循環器内科教授・下川 宏明 
Circulation Journal編集長のコメント
大規模な健康診断データを利用した本研究において,HDL-Cの低値が女性でのみ,心房細動発症の危険因子であることが示唆されました。
LDL-C高値では逆相関も示唆されたことから,このcholesterol paradoxに関する今後の検証が期待されます。
 
脂質値と心房細動発症の関係は未確立
心房細動の患者数は2000年の時点で約72万人に上り,増加傾向は今後も続くと指摘されている。
そうした中,高血圧,糖尿病,心不全や冠動脈疾患が発 症に関与することが明らかになり,血圧や血糖など動脈硬化性疾患危険因子の管理が,心房細動の発症予防にもつながることが分かってきた。
一方,脂質代謝に 関しては心房細動発症との関係が十分に明らかにされていなかった。
そこで,新潟大学第一内科循環器学分野の渡部裕氏らは,住民健診のデータから脂質代謝と 心房細動発症リスクの関係を検証した。
その結果,女性におけるHDLコレステロール(HDL-C)低値では心房細動発症リスクが上昇していた。
一方で,LDLコレステロール(LDL-C)高値では発症リスクが低下傾向にあるなど,脂質代謝全般での一貫した結果は示されなかった(Circ J 2011; 75: 2767-2774)。
 
LDL-C値では予想と相反する結果に
渡部氏らの調査は,新潟県内の住民健診に基づいたもので,県内約25万人の健診データのうち,1996~98年(登録時点)に空腹時血糖値を測定しており,それ以降2005年までに1回以上毎年連続して健診を受診した者を対象に解析した。
また,登録時点での心房細動既往例や,ペースメーカ植え込み例,脂 質異常症治療薬服用例は除外した。
 
解析対象は2万8,449例で,平均年齢は59歳,女性が約65%(1万8,644例)を占めた。
追跡期間の4.5年間で265例(全体の0.9%)が 心房細動を発症。年齢調整後の発症率は2.07/ 1,000人・年で,女性の1.39/1,000人・年に対して男性では3.28/1,000人・年と高率だった。
 
動脈硬化性疾患ガイドラインに準じた脂質基準値で心房細動発症率との関係を見たところ,総コレステロール(TC)値220mg/dL未満群に比べて 220mg/dL以上群では心房細動発症率が有意に低かった(P=0.001)。また,LDL-C値140mg/dL未満群に比べて140mg/dL以上 群では有意に発症率が低かった(P=0.004)。
しかしLDL-C値については,降圧薬服用例や糖尿病,冠動脈疾患患者を除いた解析では有意差が示されず,LDL-C低値による心房細動発症リスクの上昇には他の危険因子も影響していることが示唆された。
同氏は,心血管疾患の危険因子として確立されているLDL-C高値が心房細動発症リスクにも関係すると推測していたが,結果はそれに反するものだった。
これまでの報告でもLDL-C値と心房細動発症リスクの関係について一貫した答えが得られていないため,同氏は,この解析のみから結論を導くことはできないと強調する。
しかし,ある程度確立した知見としてLDL-C低値と脳出血リスク上昇も示されていることから,「LDL-Cには適正値があり,高値がすべての心血管リスクの上昇に結び付いているわけではないのではないか」と考察している。
 
HDL-C値,女性で強い相関示すが男性で認めず
HDL-C値については,40mg/dL以上群に比べて40mg/dL未満群で有意に発症率が高くなっており(図),この両群間の差は,降圧薬服用例や糖尿病,冠動脈疾患患者を除いた場合にも認められた。
一方,トリグリセライド(TG)値については150mg/dL以上群と150mg/dL未満群で同等の発症率だった。
 

 
さらに,男女別で脂質値と心房細動発症リスクの関係を見たところ,女性ではHDL-C 40mg/dL未満群のハザード比(HR)が2.86で40mg/dL以上群に比べて有意なリスク上昇〔95%信頼区間(CI)1.49~5.50〕が示されたが,男性ではHR 1.35(95%CI 0.77~2.38)で有意差は示されなかった(表)。
 

 
渡部氏は,HDL-C値の低下に伴う心臓への悪影響や,抗炎症薬やスタチンによる心房細動の進展抑制の報告もあることから,今回の解析で示された HDL-C低値と心房細動発症リスク増大の関係については,ある程度一貫性のある成績であると考察している。
ただし,脂質値と心房細動発症の関係について は不明な点も多く,今回の調査はあくまでも1つのコホートで示された結果であり,治療介入がリスク低下につながるかどうかは新たな知見が必要と慎重な解釈を促している。
出典  Medical Tribune 2011.12.22
版権  メディカルトリビューン社
 
<私的コメント>
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読んでいただいて有り難うございます。
コメントをお待ちしています。
その他
「葦の髄」循環器メモ帖


(「葦の髄から循環器の世界をのぞく」の補遺版)
ふくろう医者の診察室 

 

 


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2012年4月10日火曜日

ミトコンドリアについて | 太田成男のちょっと一言


ミトコンドリア医学に関する国際会議の京都開催が決定しました
ミトコンドリア病患者は、ホントは10倍以上いる
リスベラトロールは人間でも効果有り
ミトコンドリア研究:文化功労者に(黒岩常祥東大名誉教授)
クロレラは衰えた筋肉とミトコンドリアを回復させる
ミトコンドリアを増やすのに必要なタウリンはスルメから(2011.09.13-TBS:教科書に載せたい出演より)
宇宙の渚とミトコンドリアの渚
女性ホルモンとミトコンドリア
ミトコンドリアが老化を決めている
テロメアとミトコンドリア
炎症とミトコンドリア
カロリー制限、長寿遺伝子とミトコンドリア
ミトコンドリアは老化を決める中心

ミトコンドリア医学に関する国際会議の京都開催が決定しました(2011.12.5)

世界中でミトコンドリア研究が活発になっています。アジアでも中国、韓国、台湾でミトコンドリア学会が発足しました。今年は、スペインのサラゴサで、500人以上のミトコンドリア研究者が集まり、活発な議論を展開しました。この会議は、ヨーロッパと北米が中心だったので、さらに世界中のミトコンドリア研究者が集まって研究交流をする機会を設けることを待望する潮流が大きくなってきました。
京都国際会議場で、2013年11月6-8日に開催されます。主催は、順天堂大学教授。
なお、その前の週の3日と4日は、韓国でアジアミトコンドリア学会が開催されます。こういうのをうれしい悲鳴というのでしょうか。

(上へ)

ミトコンドリア病患者は、ホントは10倍以上いる(2011.12.5)

ミトコンドリア病はミトコンドリアの異常によって生じます。そのため、身体のいろいろな場所に症状がでてきます。また、ひとりひとり症状や身体の悪くなりやすさの進行度も違います。そのため、身体の不調を訴えたときに、主治医が「ミトコンドリアの異常ではないかな?」と疑ってくれないと、原因不明で終わってしまうことになります。ミトコンドリア病は、1985年くらいに見つかった病気ですが、一昨年にやっと特定疾患(難病)に指定された病気です。
ところで、ミトコンドリア病の患者数ですが、日本では、欧米諸国に比べて、とても少ないのです。難病情報センターでは、「日本では全国レベルの調査はまだ行われていませんが、小児科・神経内科・循環器内科などにかかっている患者さんが、合わせて数百 人いると推定されています。」と記載されています。
11月28日にオーストラリアのDavid Thorburn先生のミトコンドリア病に関する講演を聴く機会がありました。その講演では、欧米では、10万人あたり15.4人の発症という報告がされました。大人になって発症する人は、10万人あたり9.2人だそうです。日本では、全部で患者の数がせいぜい1000人という推定ですし、大人になって発症している人は非常に少ないので、日本人はミトコンドリア病になりにくいのか?という疑問を出しました。すると、埼玉医大の大竹教授からは、「実は丁寧に患者さんをみて診断すると、ちょうど海外と同じくらいの患者さんがいる」という意見をきくことができました。まだ、その結果は論文にしていないので私も初めて聞く話だったのですが、日本では1割しか、診断がついておらず、その他は原因不明としてしまっているようです。
是非、ミ トコンドリア病という病気があることを医学会や社会で共通認識にしていただきたいと思います。そうすれば、原因不明の患者さんの病名がわかり、わずかでも対処ができるようになるようになると思います。何事も、病気を社会が理解するということがなければ進歩がありません。

(上へ)

リスベラトロールは人間でも効果有り(2011.11.2)

米国の科学誌Cell Metabolismにリスベラトロールの効果についての研究結果が報告されました。Cell Metabolismは、たいへん権威のある学術誌です。
Calorie Restriction-like Effects of 30 Days of Resveratrol Supplementation on Energy Metabolism and Metabolic Profile in Obese Humans.
Timmers S, Konings E, Bilet L, Houtkooper RH, van de Weijer T, Goossens GH, Hoeks J, van der Krieken S, Ryu D, Kersten S, Moonen-Kornips E, Hesselink MK, Kunz I, Schrauwen-Hinderling VB, Blaak EE, Auwerx J, Schrauwen P.
Cell Metab. 2011 Nov 2;14(5):612-22.
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要約は